シェアする

メルボルンに住んでいると、秋から冬にかけてFooty(フッティ)という言葉をよく耳にするようになります。ニュース、電車の広告、街のカフェ、職場の雑談、どこでも話題になるこのフッティとは何なのでしょうか?

それが、AFL(Australian Football League)と呼ばれるオーストラリア独自のスポーツです。今回は、AFLを全く知らない方にもわかるように、ルールやシーズン、試合の楽しみ方まで、詳しくご紹介します。

AFLとは?メルボルン生まれのユニークな球技

AFLとは「オーストラリアン・フットボール・リーグ」の略称で、19世紀にメルボルンで生まれたスポーツです。ラグビーやサッカーと似た点もありますが、全く別の競技で、特にメルボルンを中心とした南部エリアでは、AFLは生活の一部とも言えるほど人々に親しまれています。

  • フィールドは楕円形で、クリケット場を使うほど広い
  • 選手は1チーム18人(交代も多い)
  • 手でも足でもボールを扱えるが、パスに制限がある
  • ボールは楕円形(ラグビーボールに近い)

観客動員数はサッカーやラグビーを上回り、オーストラリアの「国民的スポーツ」と言われる存在です。

ルールをざっくり解説

AFL goal post

AFLのルールは一見複雑に見えますが、基本を押さえておけば十分観戦を楽しめます。

フィールドとゴール

  • フィールドは楕円形で約135m〜185m×110m〜155m
  • 両端に4本のポール(柱)が立っており、中央2本の間が「ゴール」

得点方法

  • 真ん中の2本のポールの間にボールをキックで入れる:6点(ゴール)
    プレイヤーや他の選手に触れずに入ればOK。
  • 外側のポールの間、またはポールに当たった場合など:1点(ビハインド)
    以下のようなケース:
    • ゴールポスト(中央の2本)にボールが当たった場合
    • 外側のポール(ビハインドポスト)の間に入った場合
    • 相手に当たってゴールエリアに入った場合 など
  • 得点はすべてキックによってのみ加算されます。ハンドパス(手でのパス)では得点になりません。

試合の構成

  • 試合は4クォーター制(各20分+タイムオン)
  • 試合時間は合計で2時間前後

ボールの扱い方

  • ボールはラグビーボールに似た楕円形で、NRL(ラグビーリーグ)のボールよりも丸みがあります。
  • 手でボールを投げてはいけません。代わりに、「ハンドパス」と呼ばれる拳で叩いてパスする方法が使われます。
  • 攻撃の主な手段はキックによるパスで、味方に正確に蹴って渡すプレーが中心です。
  • キックされたボールを15メートル以上飛ばして味方がノーバウンドでキャッチすると、「マーク」が成立。その場で止まり、相手に邪魔されずに次のプレーを選べます(フリーキック)。
  • 選手は一定距離以上走る場合、ボールを地面にバウンドさせるか、足に当ててタッチする必要があります。これを怠ると反則になります(ランニング・トゥー・ファー)。
AFL ball

AFLのシーズンはいつ?年間スケジュール

AFLのシーズンは3月から9月末(または10月初旬)までです。

時期内容
3月〜8月レギュラーシーズン(全18チームが22試合)
9月ファイナルシリーズ(上位8チームによるトーナメント)
最終週(または10月初旬)グランドファイナル(決勝戦)

フッティの意味は週や地域によって違う

Footy(フッティ)という言葉、実はオーストラリアの地域やシーズンによって指すものが違うんです。

  • ビクトリア州や南オーストラリア州ではAFLのこと
  • ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州ではラグビーリーグ(NRL)のこと
  • さらにサッカー(Soccer)を指すこともあるので、文脈が重要

メルボルンを中心としたビクトリア州では、FootyといえばAFLのことを指すのが一般的です。

試合はどこで開催される?

AFLのチームはメルボルンに本拠地を置くものが多く、以下のようなスタジアムで試合が行われます。

  • MCG(メルボルン・クリケット・グラウンド)
    • 収容人数約100,000人!AFL最大のスタジアム
    • ローカルには「The G(ジー)」と呼ばれています
    • グランドファイナル(決勝戦)もここで開催
  • Marvel Stadium(マーベル・スタジアム)
    • 屋根付きで雨でも安心
    • ドックランズ地区に位置し、アクセスも便利
    • 夜の試合(ナイトゲーム)も多く開催

他にも各地の都市に本拠地があり、ブリスベン、アデレード、パース、シドニーなどでも試合が行われます。

観戦方法

AFLの試合は、現地のスタジアムでの観戦がもっとも迫力を感じられる方法です。以下の手順で簡単に観戦できます。

チケットの入手方法

  • AFL公式サイト(https://www.afl.com.au)
  • チケット販売サイト(TicketekやTicketmasterなど)
  • 試合当日にスタジアム窓口で購入も可能(ただし人気試合は売り切れることも)

価格の目安

  • 一般席:$25〜$60程度(座席や試合によって変動)
  • 子ども料金・ファミリーパスもあり
  • グランドファイナルは別格(入手困難&高額)

その他の観戦方法

  • テレビ放送(Channel 7など)
  • Kayo SportsやFoxtelなどの有料配信サービス
  • スタジアム周辺のパブやスポーツバーでも放映

ファイナルシリーズとグランドファイナル

レギュラーシーズンの上位8チームが9月にトーナメント形式のファイナルシリーズに進出。これを勝ち抜いた2チームが、メルボルンのMCGで開催されるAFLグランドファイナルで対決します。

グランドファイナルは日本でいう「甲子園」級の一大イベント。国民の多くがMCGに足を運んだりテレビ観戦し、祝日になる州もあるほどです。

AFLのチーム紹介(一部)

  • Collingwood Magpies(コリングウッド):伝統と人気を誇る大チーム
  • Carlton Blues(カールトン):宿敵コリングウッドとの対決は毎年大注目
  • Richmond Tigers(リッチモンド):近年の強豪
  • Melbourne Demons(メルボルン):AFL創設に関わった歴史あるクラブ

それぞれにファンがいて、ユニフォームやグッズを身につけて応援する文化があります。

AFLの応援グッズを手に入れよう

AFLには豊富なマーチャンダイズがあります。観戦時や日常でも身につけられるグッズが人気です。

よくあるグッズ

  • チームカラーのマフラー・キャップ・ジャージ
  • 応援用のポンポンや旗
  • 子ども用ユニフォームやぬいぐるみ
  • コレクターアイテム(トレーディングカードなど)

販売場所

  • 各スタジアムの公式ショップ
  • AFL公式オンラインストア
  • メルボルン市内のスポーツショップ(Rebel Sportなど)

日本人がAFLを楽しむには?

AFLはオーストラリアで暮らす日本人にとっても、ローカルの人と打ち解ける最高の話題です。

  • 試合観戦に行く:特にMCGでの試合は圧巻
  • 職場や学校でFootyトーク:好きなチームを聞かれることも
  • グッズを買って話題作りに

初心者でも十分楽しめますし、ルールを理解していくとさらに面白くなります。Footyのある季節にオーストラリアを訪れるなら、ぜひ現地観戦も検討してみてください。

職場や仕事の雑談でよく出てくる話題なので、好きなチームを知っておくと会話のきっかけになります。

たとえば、「週末フッティ観に行った?」「カールトン、また負けたね」といった軽い会話がきっかけで、仕事がスムーズに進んだり、距離が縮まることもあります。

Footyを知ればメルボルンがもっと楽しくなる

AFLは単なるスポーツ以上の存在で、オーストラリア文化の一部と言っても過言ではありません。ルールを知らなくても、試合の熱気、観客の一体感、チームカラーのあふれるスタジアム、その空気に触れるだけで、忘れられない体験になります。

メルボルンを訪れる予定の方、今オーストラリアに住んでいる方、ぜひ一度Footyの世界をのぞいてみてください。