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メルボルンの歴史と自然が融合した都会のオアシス

メルボルン中心部の北東、少し坂を上がった先に広がる「カールトン・ガーデンズ」は、静かで空が広く感じられる場所です。最初に訪れたのは、メルボルンに引っ越して間もないころ。中心地から徒歩圏とは思えないほど落ち着いた雰囲気に驚きました。

この庭園が特別なのは、ユネスコ世界遺産に登録された「ロイヤル・エキシビション・ビル(Royal Exhibition Building)」が敷地内にあること。ヨーロッパ調の建物とオーストラリアの自然が同じ空間に溶け込んでいて、どこを歩いても絵になります。

ロイヤル・エキシビション・ビル(Royal Exhibition Building)

Royal Exhibition Building

この庭園のシンボルともいえる存在が、ロイヤル・エキシビション・ビル。1880年の万国博覧会のために建てられ、オーストラリアで初めてユネスコ世界遺産に登録された建築物です。

ビザンチン様式を取り入れた重厚なドームと、広い前庭は圧巻。建物に近づくと、当時の人々がここで世界を見ようと集まった情景が目に浮かびます。

メルボルン博物館(Melbourne Museum)

カールトン・ガーデンズの北端には、メルボルン博物館(Melbourne Museum)があります。子どもから大人まで楽しめる展示がそろっていて、館内はとても広く、涼しい休憩スポットにもなります。

特に人気なのが、巨大な恐竜の化石と、ビクトリア州の自然をテーマにしたコーナー。また、先住民アボリジナルの文化に触れられる展示もあり、オーストラリアの深い一面を学ぶことができます。

イタリア式噴水(Hochgurtel Fountain)

Hochgurtel Fountain

庭園の中央にあるのが、Hochgurtel Fountain(イタリア式噴水)。装飾が細かく、周囲の植栽とのコントラストも美しい場所です。

19世紀のヨーロッパ庭園にあるような格式があり、ちょうど良い写真スポットにもなっています。周りのベンチに座って、ぼんやり噴水を眺める時間が好きです。

緑の遊歩道と季節の風景

この庭園には、ユーカリ、オーク、ブナなどの高木が並び、歩くだけで癒やされる遊歩道が整備されています。

春は花が咲き誇り、秋は葉が色づき、メルボルンの四季を感じられる場所としてもおすすめです。特に午前中の静けさは格別で、地元の人もジョギングや散歩でよく訪れています。

年間を通じて行われるイベント

カールトン・ガーデンズは、ただの静かな庭園というわけではありません。年間を通じてさまざまなイベントの会場としても活用されています。

中でも有名なのが、毎年3月末ー4月初旬に開催される「Melbourne International Flower & Garden Show(メルボルン国際フラワー&ガーデンショー)」です。庭園全体が花と緑に包まれ、オーストラリア中から園芸家やガーデンデザインのプロ、そして花好きの人たちが集まります。

展示は屋内のロイヤル・エキシビション・ビル内と、屋外の庭園部分に分かれていて、まさにこの場所の特徴を活かしたイベント。植物の販売、ワークショップ、デザインコンテストなどもあり、地元の人にも人気です。

それ以外にも、小規模な市民イベントや文化行事、映画上映会などが開催されることもあり、週末に訪れると思わぬ催しに出会えることもあります。

カールトン・ガーデンズで感じる、メルボルンの余白

観光名所として派手さはないかもしれません。でもこの庭園には、メルボルンという街の“余白”のような平和な空気があります。

何もしない贅沢。時間を忘れてベンチで過ごす。目に映るのは古い建物と大きな木々。風が吹いたとき、少しだけここに住んでみたくなるような気にしてくれます。

カールトン・ガーデンズ (Carlton Gardens)

住所: 1-111 Carlton Street
Carlton VIC 3053
値段: 年中無休、入園無料
アクセス:

最寄り駅:パーラメント駅(Parliament Station)から徒歩約10分。

トラム:86番または96番で「Nicholson St」の停留所下車すぐ